2009年7月18-20日四国ツーリング遠征

   2009.7.18 車3台で四国に向かった。

 朝食は新しく紹介された讃岐うどんの老舗「兵郷」でいただいた。
 瀬戸大橋を渡って坂出北ICで降り、最初の交差点を右折して南進600m程で左手に幟が並び駐車場の奥に店が見える。
   
 半世紀ほど製麺所として営業していたが、最近、小売を始めたそうでネットやTVで取り上げられている流行のうどん屋さんである。
   
 名物昆布天のせのかけ、ひや、二玉、三玉それぞれ注文して讃岐うどんを味わう。
   
 一杯いただいて丼を片付けメニューを見直すと「釜揚げ」がある。釜揚げを注文すると「数分待てください。声をかけますから」といううれしい返事。釜揚げはそうじゃなくっちゃねぇと待つ。
 釜揚げをつけ汁で食べる。細い麺がころあいに冷えてうまい。
   
 これは絶品!と二杯目を勧めるとナント一杯目を残している奴がいるじゃぁないか。
 ソンナ奴はツアーにゃ連れて行け〜ん!と坂出駅に放り出し、「パドルは四万十川に流してやる〜」と捨て台詞を吐いて坂出ICから高松道、高知道経由で須崎ICを目指した。
   

 須崎は鍋焼ラーメンの町である。
   
 洋菓子屋が鍋焼プリンまで作っている。おやつに鍋焼プリン5種を買い、先に行こうとしたところ、鍋焼ラーメンを食べていこうという話。三玉完食者までOKというので「まゆみの店」に入った。
 前に醤油を食べたので今回は塩、夏だったからカレーもよかったんだが、この暑いのに熱い鍋焼き?とサッパリ風味を選択した。
 まぁうまい。前回同様うまい。それはいいが、このメンバーの食欲が不安である。

  須崎からカワウソで有名な新荘川沿いに197国道梼原街道を進む。
 新荘川は堰が多く水が少なくカヌーに向かないのであまり通らない道だが、潜って遊ぶにはいい川だ。かわうそ自然公園。わんぱくプール。施設は豊富である。
 197(イクナ)と言われた布施坂も今では布施ヶ坂トンネルで快適に抜ける。
 トンネルを抜けると四万十川源流最後の集落「船戸」である。
 船戸を右折、北上して直線2km少々道程5km少々の源流の宿「せいらんの里」に向かう。

 
 せいらんの里より上には標識のほか何も無い。
 最後の建物である。観光客が「ここが源流点ですか?」と訊ねてくる。
 せいらんの里の横で上流からの流れは途絶え、枯れ川が続くのである意味源流点ではある。源流点の標識の場所だって雨後は滝のような流れで「源流点」なんていえたものじゃないんだから、源流点なんてどこでもいいのである。


 せいらんの里では和室10畳+10畳と洋室4ベッドルームを部屋借りした。大人9名幼児4名の13名でバーベキューテラスと焼台炭貸切の2泊3日が合計39,900円。@1泊2,000円程度と格安だった。

 せいらんの里の前には稲葉洞という鍾乳洞がある。
 途中まで照明が整備されているが、洞窟探検の雰囲気満点である。
 入口はせいらんの里の対岸、橋を渡ったところにある。川の中を歩いても靴は濡れない。
   
 入洞希望を伝えると照明を点けていただける。

   
 古代のサンゴ礁が石灰岩となり侵食されたようで、大きな裂け目の中を歩く。白い模様は化石だそうだ。照明は小さな穴の手前で終わる。

   

 灯りを持って四つん這いになりながら先に進むと水が流れている。
 四万十川源流の水はここで鍾乳洞の中に入るので水の少ないときは枯れ沢となるのだ。
 流れはまっすぐ奥に続く。上は大きく割け立って進める。
   

 暗闇の水中を歩く。ここで灯りが消えたら遭難かと思いながら進むと人一人抜けられるような穴に流れが入り込む。出て来れなくなると困るので立ち止まって奥を調べる。よく見えない。
 ヘルメットが天井にあたり灯りが消え辺りは暗闇となる。
 こんなこともあろうかと予備の灯りを点け、メインの灯りを調べる。メイン復活。ドキドキする。
 ここから引き返す。長い流れを遡るとまた小さな穴になる。水はそこから出てくる。
 こんなところは通っていない。
 別のながれも小さな穴から流れ出てくる。1本道で枝分かれがないのは確認済。迷った?と思い周りを見ると入ってきた穴が1mくらいの高さにある。
 真下を向いて歩いてきたので道を見失ったのだ。いやー灯りが無かったら本当に迷子になるところだ。などどケービングを楽しんだ。
 洞内摂氏12度、少し汗ばむ。息が荒い。
 洞外摂氏その倍以上。サウナに入ったような空気の壁に阻まれて洞窟から出られない。


 ゆっくりしすぎて時間がなくなった。
 本日、未知の川の下見はあきらめて既知の大野見に行く。
   
   
   
 
   
   
 
 久万秋の沈下橋から天満宮キャンプ場までを流れる。天満宮キャンプ場でビキニ美女が迎えてくれた。
   
   
 撤収してせいらんの里に帰る。
 直線でも10km以上、道程では20km弱か、30分程かけて帰る。

 今晩は鮎。
 えんこうの池田さんから四万十川源流の鮎を2kgわけていただいた。
   
   
   
 須崎の道の駅直売所で買った地野菜ほか食材と日本一の地ビール。大宴会である。
 若焼けの鮎が美味い。源流の水で冷やした10リットルが蒸発する。
 氷は減らない。普段のケグ管理を反省し、今後は冷やしておくこととする。

 朝は鮎雑炊、2kgの鮎の頭と骨から取った出汁で米を炊いた。
 鮎の味は弱かった。やはり身を入れねばならないようだ。
   
 二日目は支流の支流北川川を下見して、駄目なら梼原川、駄目なら本流三島の瀬の予定だ。
 北川川は深い谷狭い道に鮎師がびっしり並んでいた。
 看板を見ると津野山漁協。
 四万十川の鮎は有名だがそのなかでも津野山の鮎は有名だ。
 まさか津野山とは北川川のことだったとは。とても川下りできる状況ではない。
 鮎シーズン以外ならいたるところに上陸点があるのでいいかもしれないが、今回は断念した。

 梼原川に出ると釣人は少ない。
   
 なんとかいけそうであるが、鮎師を見すぎて少し気持ちが萎えている。
   
   
 下津井温泉の木造りの建物と眼鏡橋を観光して津賀ダムを後にした。
   
   
   
   
 結局、本流に出て三島から下ることとする。

  
   
   
 三島三沈。久しぶりに落ちた。
 大幅ロスタイムで再スタートするが、力が入らない。
   
   
   
   
 水は少なく、苔岩もしょぼい。ほかも流れは弱く水のパワーはなかった。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

 夕食用に焼肉を買って帰り、昨夜同様大宴会。
 大量のカレー炒飯が消え、やがて肉が消え、声が消えた。
   
   

 朝は焼肉の残りもの炒飯タレ味。 野菜サラダ大量。残り物全てである。
 大量の食材はなくならず、クーラーバッグで持ち帰る。

 三日目は面河川。
 せいらんの里から入らず山越えで進む。
 途中、天狗高原に立ち寄る。
 急な山道が続く。
 どうやら道を間違えたようだ。林道が正解だった。
 天狗高原は雲の中。
   
 ときどき晴れ間から絶景が広がる。こんなリゾート地があったとは驚きだ。
 交通不便なところにリゾートありである。
 
   
 山岳ドライブで高山植物と牛を見物して南に下りる。

 面河川が汚い。
 水不足で水質が悪い。
 水量もない。
 道の駅みかわに天然鮎がない。
 水不足で取れないのだそうだ。
 ミニ曲がり戸とスタート地点を確認し、次回を楽しみに帰った。

 
 
 



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