「中流部」

2004.7.14〜16、8.9〜10岡山から四万十川に行った。
 岡山からは高知経由か松山経由で四万十川に向かうが、目的地が江川崎でなければ高知経由が合理的だ。
 早島ICから瀬戸大橋を渡り、さぬき豊中ICで降り、朝食休憩する。
朝6時から8時までしか食べられない上杉食品でウドンを食べる。
大小温冷出汁醤油を選び納豆をトッピングする。打ちたて湯でたて強い腰の麺だ。月曜定休。

 再び高速に乗り、高知道終点須崎で降りる。
 松山道経由の場合は終点西宇和で降り、宇和島手前から広見川に沿って進み江川崎に出る。
 須崎の道の駅かわうその里でトイレ休憩し、かわうそ市でカツオの竜田揚げ、芋天、野菜、スイカを買う。
 西へすすみ、中土佐久礼の八幡神社前でトコロテンを食べる。
 大正町市場で夕食用にウツボのたたきとカツオのたたき、干物を買い足す。
大正町市場で食事をするなら「びんび屋」の定食2000円が絶品だ。店の前で注文受けてからカツオのタタキを焼いてくれる。食べ切れたら立派な胃袋だ。
持ち帰りなら「びんび屋」前のおばあさんが売っているソバ、ウドン、ソーメン、おでんがおいしい。ふぐの干物もうまい。
 久礼坂頂上の七子峠で絶景見ながら食べるアイスクリンもいい。
 四万十川の鮎も食べねばなるまい。


<土佐昭和から江川崎>

 窪川手前から四万十川沿いに進み、轟崎の道の駅で休憩し、瀬を見る。ヤイロチョウの紹介も見ておく。



三島の瀬から順次下見する。



 大きな瀬がいくつも見え、少々ビビル。本日は増水している。土佐昭和駅前からスタートする。



 よく流れている。



 昭和大橋が見える。
 


 ふるさと交流センターを過ぎる。ここからスタートするのもよさそうだ。



 道路はトンネルでショートカットされるが、川は大きく蛇行し、岩が点在するなかすいすい流れる。
 四万十川でヤイロチョウを見た。写真が撮れないほどすばやい。
 一羽は間違いなくヤイロチョウだったが他の三羽はどうだったのだろうというくらい見えていないが、何はともあれ三色は見えてラッキー!


 この岩から河内の瀬の下見をする。増水した流れは危険なほど高い波を立てている。なんとか避けて左岸寄りを抜けたいが、流れは集中し大波に突っ込む。
 経験したことのない波の高さだ。滞空時間が長いので波の上で滑る感じがある。
 漕がずに水面をパドルで叩き、バランスを取る。
 馬鹿力で水面を叩きテニスエルボーになってしまったが、快感である。



 大波ははるか先で写真に写らない。右岸の岸壁にあたる長い瀬である。

 少し調子に乗って進む。小貝の瀬で入り口の岩を計画的に避けられず左コースを取ってしまった。
 車で下見したときは落ち込みの先に岩が見えたのだが、JRの車窓からは見えず、左コースも大丈夫と判断してしまった。
 流れが岩と岩の間に集中し、右手大岩の下で小岩が落とし穴のようなエディを作る。
 落ちたらアウトと漕ぎ逃げる。抜けたと思った瞬間見事に転覆した。あまりに見事に転覆したため、水の中でデッキを流れる白い泡を見ていた。
 沈脱し下の岩を避ける。
 やばい!後続もやられる。と見ているとKIWIがフリップして捻れ落ちた。
 レスキューはいない。
 再乗艇して追いかけると何とかセルフレスキュー済。水舟を岸に引き上げ、荷物を確認する。ロープ、ボトルフォルダー、日焼け止め、お茶を流す。覆水盆に還らず。
 チンを喰らってノックアウトだ。



 新刊YamakeiRiverTouringMapでは1級の瀬、右寄りがセーフティルートとのこと。
 右は波立つストレートの瀬、左は岩の間を落ち込む綱渡りルート。



 すぐ上流の小野大橋の橋脚には「この先キケン」と書いてあった。本当にキケンな瀬だ。必ず右ルートを選択しなければならない。とは言っても普段の水位ではどんな瀬なんだろう。
 休憩し、気を取り直して再出発する。

 下見ではもう大きな瀬はなかったはず。白濁しているが透明な流れである。清流四万十川を快適にくだる。
 柳瀬温泉下の川原で休憩。昨夜はここに泊まった。鮎三昧のつもりが塩焼き一匹のみ。追加を頼むと小さいのでよければあるとのこと。三匹目は遠慮してしまった。この宿で鮎がないとは。
 鮎がないとはいえ、夕食メニューは鮎塩焼きと大アマゴの刺身、骨せんべい、川エビから揚げ、塩茹で、川魚甘露煮、イタドリと筍の煮物、ズイキの酢の物、etc.etc.川魚山菜料理と温泉を堪能しました。
増水した川では漁はできない。鮎が食べたきゃ様子見てから来いということか。



 工事中の橋の下を過ぎ、半家の沈下橋では釣り人を避けながら流れてゴールに近づく。



 最後に茶壷の瀬を過ぎると穏やかな四万十川になる。


 この瀬の出口に隠れ岩がある。普通に下ると吸い寄せられるようなところにある。
 ファルトじゃ避けられなかったかもしれない。
 新刊YamakeiRiverTouringMapでは2級の瀬、水が少なければ岩が出てテクニカルな瀬になるらしい。
 本日の感じでは小貝の瀬と河内の瀬が3級、その他2級の瀬が多々ありだった。小貝の瀬の落ち込みなんて下から見るとまさに滝そのもの。
 でも、四万十川三大瀬には入っていない。恐るべし、四万十川。
 快適な流れに乗って中半家を過ぎる。沈下橋、半家大橋、JRと橋が連続する。



 静かな流れが波を立てる。

 長生の沈下橋で若者が飛び込もうとしている。見物する。



上陸し、真似して飛び込む。デジカメはシャッターが遅い。水煙だけの写真となった。
ここは昔から飛ぶところだ。みんな落とした。色々思い出す。あの清流は今ここにはない。
江川崎の広見川合流地点上宮地キャンプ場に上陸し、江川崎駅まで歩く。1kmはないが、500mは超えている。遠い。途中でアイスを買い、古い橋を渡って歩く。
いい川旅だった。
ここくらいの水位でまた流れたい。

<江川崎から鵜の江>

 江川崎のカヌー館受付で、本日の所用時間見込みやバス時刻を確認し、スタートする。



 カヌー館のスタート地点は西土佐大橋の下付近の階段が一般的だが、右岸に集まる流れが大きな波を立てるので、テニスコート前から出てライニングダウンするかどうか検討が必要だ。

 橋の下は増水しても素直なストレートの大きな波を立てるので度胸付けに突っ込むべきかもしれない。
 階段下からスタートすると穏やかな流れを漕いでから瀬に入る。



 どうせ瀬に入るのなら広見川合流地点付近の宮地キャンプ場からスタートするほうがいいかもしれない。水量豊富なストレートの瀬の大きな波を味わえる。もっと大きな波を楽しみたいのなら河内の瀬がいい。ストレートの瀬は真ん中にいれば抜けられる。

 2kmほど流れると赤い鉄橋の津大橋が見える。



 橋を過ぎ右岸の川舟横に上陸し、津野川に沿って坂道を登り、道路に出て右折すると岩城食堂がある。
川えびソーメンは時間がかかるがうまい。景色もいい。
約40分以上の休憩となるのでスケジュールと相談である。

 8月は増水しており、口屋内まで2時間半とのこと。10:20スタートで12:50だから十分口屋内発13:55の路線バスに間に合うと判断し、立ち寄ってヘルメットを忘れた。
 気がついても坂道を登るのは面倒なので、帰りに寄ることにした。

 清流というには少々濁りすぎている。昔の川とは違う。
 四万十楽舎でカヌーを借りて上流に漕ぐ人々に会う。筏を作って遊ぶ人もいた。流れるだけの怠け者と働き者の差がある。
 古い校舎を利用した施設は人気スポットのようであるが、怠け者には向かないかも。



 7月は水不足で流れが弱く、約8km岩間沈下橋まで下って、川遊びし、舟をデポして江川崎に帰った。
 8月は快調な流れで岩間沈下橋まで正味1時間程。増水すると早い。

 岩間沈下橋を過ぎると斜張橋の茅生大橋が見えてくる。



 メインの道は左岸沿いだが、岩間沈下橋と茅生大橋の間は右岸を走るほうが観光気分が満足する。この二つの橋は渡るべきかな。



  予定通りの到着であったが、ぐずぐずして沈下橋の上に立ったのは13:20、時間があるので黒尊川を見に行く。本流よりはきれいだが、白く濁っていた。

 黒尊川は口屋内の沈下橋を渡り、ゆるい坂を上って100m程歩くと川原に降りる道がある。そこからの写真である。沈下橋のはるか上まで水が流れて稲をなぎ倒している。生活道路は冠水していない。竹内商店のおばちゃんの話では最高で二階に上る階段の上から二段目まで来たそうだ。写真の橋のはるか上である。



 昔、黒尊川で潜ったときは川中の魚が全て見通せ、空中浮遊を感じるほどだったが、今はない。
 7月はここで潜ってご飯を炊いた。


 きれいではあるが、魚影がない。昔の何分の一か。鮎も小さい。

 竹内商店でトマトとガリガリクンを買う。溶けかかったガリガリクンは食べるのに大苦労である。
 バス停まで歩く。黒尊行のバスが待機している。中村からのバスも来た。江川崎からのバスを待って三方に散っていく。



 バスは江川崎駅経由でカヌー館まで行ってくれた。

宮地キャンプ場の前でも停まってくれる。

バスを乗り過ごすと自転車になる。貸し自転車を借りて、車に積んで返しにくるのだ。

7月は鵜の江の沈下橋まで下り、ヒッチハイクで岩間沈下橋へ帰った。車は少ないが、皆さん大変親切である。
お礼の土産を持参すべきだった。



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