四万十川源流ツアー

 2007.7.15 台風直後の四万十川源流に行って来た。

 2007.7.14 台風の大雨で四万十川は大増水となった。
 口屋内は深夜+10mまで増水したようだ。
 
 +3mになって沈下橋に行って見ると、多量の土砂が堆積していた。
   
 増水した四万十川は茶色の濁流である。
 清流部としては漕ぎ出せない。
 上流も濁流。不自然な波立ちで沈下橋が水没しているのが判る。
 
 三島のスタート地点、2番目の沈下橋は堰になっている。
 三島の瀬はつぶれている。
   
 轟崎の橋の下も岩が見えなくなっている。
 難コースも下れそうに見えるが、波は大きい。釣り人と比べると滝である。
   
 窪川の上流も増水濁流でテクニカルな瀬が見える。
   
 四万十川源流の家の前の小川は青い濁流を流すが、本流の茶色に飲み込まれる。
 
 どこまで遡れば茶色がなくなるのか。源流はまだまだ遠い。
   
 山からの支流は清流に見えるが、細くなった本流は茶色である。
 道は細く曲がりくねり、落石や小枝が散乱している。
 土砂崩れを片付けた跡がある。
 重機が朝から道を整備している。
 雪国の除雪と同様、四万十川には台風後の道路整備体制があるようだ。
 残り8km30分の案内が見えた。
 平均時速16kmの道ということか。源流点までは遠い。
 通行止の標識があり、未舗装の林道は水路となって水を流している。
 落石に当たらないよう車を停めて、徒歩で源流を目指す。
 
 ここまで来ると清流四万十川であるが、かなりの激流である。
   
 山肌から水が湧き出して源流の雰囲気を見せる。
  
 支流は滝のように流れる。
 行く手を阻むかのように崖が崩れているが、ものともせずに進む。

  

 道の下に導水管が見える。風雨を避けて今夜はここで一泊。
   
 というのはウソ。中土佐のライダーズインと同じ素材だった。
 土管のイメージのライダーズインは海辺にあり格安で泊まれる。
   
 林道徒歩約30分で四万十川源流之碑に着いた。遅い人でも1時間はかからないだろう。
   
 ここから階段を上り、山道となる。源流点まで25分の案内がある。
 実際は15分程だった。
   
 道は増水できびしい。滝のような流れの下を歩く。

   

   

 どこが道かわからないが、案内の→に向って進む。
   
 水の勢いは大変強く、あと1時間歩いても源流点には到達しないと思ったが、あっけなく着いた。
   
 標識があるので間違いないが、二筋の滝の上流は不入山の頂付近まで続きそうだった。
 軽装で散策気分のため、ここで遡上を断念した。
 四万十川近辺でキャンプを始めて三十数年、台風増水カヌー不可のおかげで初めて源流点に来ることができた。
 美しい緑の中の楽しい山歩きだった。
 森林浴したくなったらまた来よう。





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