千原温泉
ファンタ?スティックな温泉を求めて千原温泉に行ってきた。
錦川で清流を楽しんで高津川に向かうと、両川の源流、六日市を過ぎた柿木村あたりから炭酸ナトリウム温泉がある。
木部谷温泉には炭酸ガスの圧力で噴出す間歇泉がある。世界的にも珍しい間歇泉だそうで、見物に行ったときは京大チームが調査していた。源泉温度24.5℃の炭酸塩を含んだ放射能泉を蒸気で沸かした湯もいいが、噴出し垂れ流す間歇泉がもったいなく思う温泉だ。
また、柿木温泉はとの湯荘は源泉温度29.1℃塩化物炭酸水素塩泉(低張性中性低温泉)で鍾乳石のように湯船を飾る湯の花が見事だ。
どちらも、のんびり休憩できる。
のんびりしていて思い出した。炭酸ナトリウム泉といえば大和村(現美郷町)の潮温泉がいい味していた。
潮温泉は源泉温度23.5℃炭酸塩を含んだ放射能泉を沸かしているが、湯船には源泉を冷たいまま流し込んでいる。ファンタ味の温泉である。
潮温泉付近の温泉を探していて見つけたのが千原温泉だった。
岡山から3時間程、遠いかもしれないが、日帰り圏内だ。
訪ねてみると山の中だった。
渓流沿いの細い道に温泉があり、駐車場は少ない。
特徴は肌から体内に温泉が浸透する、成分含有率10〜11%の高張泉で、湧き出す源泉にそのまま浸かることができることだ。
源泉温度34.5℃の湯に1時間程浸かるのが適当と入り口に書いてある。
入り口を開けると階段で半地下に降りて入浴する。
降りたところに五右衛門風呂がある。
寒い時期の湯上り用で、ナント、男女兼用である。
女湯とはカーテンで仕切られている。
冬場は声を掛け合って使いまわしするそうだ。
男湯は道に面した側で、天井や窓は二階の高さだ。
外から見ると普通に一階の窓である。
1時間程浸かってあがる。
二階は休憩室になっている。部屋休憩(5時間内)1200円(入浴料500円込み)。
昼食弁当を持って朝から滞在し、浸かって休んで、食べて浸かって楽しむのがよさそうだ。
温泉から少し歩くと持ち帰り用の源泉がある。
1リットル100円で持ち帰れる。
土産を汲んでペットボトルに詰めて帰った。
柿木村から直線で約90q、よく似た湯であるが、低張泉と高張泉の違いおよび5℃程の温度差がある。
秘湯気分大満足の温泉だった。
ついでに石見銀山に立ち寄った。
そのうち世界遺産に指定されるんだろうから今の内である。
龍源寺間歩を歩いて代官所跡を見た
坑道にはタガネの跡が残る。
いい鉱石があったんだろうか。人がやっと入れる隙間のような掘り跡が多々ある。
龍源寺間歩は永久坑道の100m上に掘られた坑道だそうで、湧水を永久坑道に落とす立坑がある。でも、100mである。
龍源寺間歩の本坑道手前で左折して外に出る。
龍源寺間歩入り口に駐車(300円)したため歩かねばならない。
下に駐車して歩くのが正解だった。
地表には多くの坑道跡がある。
縦に並んだ坑道跡もある
鉱山の神様、金山神社が巨大な岩の上にあった。
普通の石段であるが、山の斜面ではなく岩の上と下をつなぐ道として作られている。
周辺の小川にも山側には石垣が残り、高度な石積み技術と多くの労働力の存在をうかがわせる
神社の石垣の組み方も見事である
約200年前に建てられた神社は平成になってから改修されたそうだ。
往時の繁栄と今の衰退を感じる。