江の川@

江の川は地元では「ごうがわ」と呼ばれます。
でも「江川」と表記すると「えがわ」と読まれそうなので「江の川」と書きます。
江の川は中国太郎の別名を持つ中国地方一の川です。
2002年8月11日と12日に下ってきました。
2005年8月7日の写真も追加します。

11日AM8:50岡山市発、山陽自動車道を福山西で降りて184号経由、支流の馬洗川伝い三次に着いたのは12時前でした。
尾関山駅あたりから下見を兼ねてしばらくドライブすると、川は瀞場、鳴瀬堰のBWが続きます。
堰き止められた水は10km程下流の「江の川カヌー公園さくぎ」で発電放水されます。

受付でキャンプの申し込みをして食堂で昼食をとり、餅入あんぱんと広島菜パンをおやつに持って、
13:20カヌー公園からスタートします。 帰りは三江線。口羽発15:12(口羽始発)、16:47、19:09です。口羽を過ぎると2本のみです。
2005年は17時台と18時台がありました。




デイキャンプの家族連れに見送られてのスタートです。泳いでいる子供達から「カヌーだ!」 と声がかかります。

カヌー公園のカヌー利用区間は支流香淀川合流点から山根川合流点までの2.9km、上流にはダウンゲートを3つ設置した瀬もありますが、ほとんどは漕ぎ上がるのが容易な流れです。


この区間外を下る場合はくれぐれも釣人とトラブルをおこさぬようにと注意を受ける。 カヌー公園では釣具もレンタルしているのである。
下り始めて最初の熊見下の瀬に三人の鮎師がいたが、問題なく通過できた。

瀬の下に多くのカヌーが乗り捨てられていた。講習でここまで下り、歩いて帰るのだろう。


波の立たない瀞場のようなゆったりとした流れを漕い進むと白波が立つ瀬がある。
南紀の川の流れを思い出すが、水は濁り透明度1mと比べようも無い。水量は多く四万十川を思わせる。

急斜面の谷間を多量の水が流れていく。

浅いところは瀬になる。 作木口の瀬はいい波を立てる。

快適な波。

濁った水は景色を映す。

瀬は少しの緊張と快感を与えてくれる。 江平下の瀬も快適。

瀞場もゆったり流れている。

漂いながら一服できる。

両国橋を過ぎると第一目標上陸地点口羽です。

出羽川合流点の瀬。

瀬の内側に合流するが鮎師が多く近づけない。

支流出羽川の合流点には鮎竿が並び近寄れません。いい釣り場なのでしょう。
今回荷物にシュノーケリングセットを持ってきました。
いいポイントがあったら潜って遊ぶつもりです。本流は濁流なので支流に期待して出羽川を遡る予定でしたが鮎師を避ける間に合流点を見失ってしまいました。
合流点から遡ろうと上陸しましたが、出羽川とは違う流れを勘違いして確認しあきらめました。
12日、雨で増水した出羽川は細く曲がった危なそうな瀬を持つ流れでした。いつか堰の下から合流点まで1km程下りそうです。
口羽給油所の方に聞きましたが、潜るポイントは無いそうです。

スタートしてから1時間程、第一上陸地点を後にして下り続けることにします。


瀞場が多い。

   瀞場の先は瀬である。

鉄橋を過ぎて右岸の高い堤防を登ると伊賀和志の駅があります。

   ところどころ楽しい波が立ちます。

鉄橋の下の瀬です。波しぶきでレンズが曇ります。



川にアクセスできる地点はあまりありません。
上陸可能地点には釣人が居ます。
快適に流れに乗って下ります。でも、鉄橋を三つ過ぎたあたりから流れはだんだんなくなります。


インフレータブルだとラフト気分で飛び跳ねる波もありました。

下見不足で上陸地点が分かりません。
石見都賀発16:35に乗る予定です。時間は確実に過ぎていきます。
瀞場を漕ぎながら、右岸の三江線を見つめます。駅らしきものは見えません。
石見都賀上流の完全コンクリート護岸入口に人工の石積みがあり、流れを集中させます。
下流に上陸地点があるかどうか不明なので、瀬を下る前に上陸します。
荷物満載の舟を コンクリートの急斜面に引き上げます。時計は16時を回っています。

ぬれた体で駅まで急ぎます。間に合うかどうか不安です。少し走ります。
1km以上あったでしょうか。息を切らして駅にたどり着いたのは16:30、ほとんどギリギリでした。
香淀まで29分、400円のワンマンカーの旅です。
 2005年は石見都賀18:24、香淀19:06、42分、400円でした。 細く短いトンネルを抜け、急斜面を徐行するように走ります。江津から三次までは一日3往復、途中までの便も日に数本。
場所によってはバスは1往復?公共交通手段のないところです。

香淀からカヌー公園まで2.3kmを歩いて帰りました。

カヌー公園のオートキャンプ場は1サイト1000円、空いていたので借りました。
カヌー公園の温水シャワーは18:00までです。風呂はありません。
照明があるのでランタンは無くてもいいようです。
軽く食べて、舟回収ついでに潮温泉に向かいます。3時間で20km程下っていました。
結構遠い。潮温泉はなくなったのかと引き返したくなったあと着きました。
潮温泉大和荘、入浴315円、ファンタ味の温泉でした。
炭酸が強く、塩味が甘味を錯覚させるような味の濃い水がチョロチョロと湯船に流れ込んでいました。
大和荘の北にはキャンプ場も付いた総合施設がありました。次に来る時はここでキャンプかな。


11日夜は大雨、このタープは水が漏ります。テントの中も水浸し、悲惨なキャンプ撤収の前です。
雨が降る時はタープを片流れに張らなきゃダメですね。

12日朝も雨。着替えもなくなり川下り意欲なし。観光して帰ることとしてのんびり過ごす。
AM9:00頃から晴れ始める。コインランドリーで洗濯乾燥し、徐々に意欲復活。
今度は先に車をデポし、時間を気にせず下ることにした。
下り三次方面行きは江津発12:57浜原行きしかないので、下るコースはそのあたりです。

川を見ながら下流に向かいます。

荷越せの瀬です。
雨で増水して迫力ありますが、左岸寄りにに楽なルートもあります。
瀬の入口左と出口右に隠れ岩がありますが、瀬の下はゆるやかな流れで沈しても大丈夫そうです。
ストレートの瀬なのでチャレンジかな。


減水すると流れを集めて大きな波を立てそうです。

都賀行橋の瀬です。いろんなルートが楽しめそうです。
ここを過ぎるとヨモギ瀞という浜原ダムのBW、潮温泉まで3km漕がねば温泉に入れません。
潮駅のところには上陸ポイントがあります。

粕淵は大きな町です。三次から北へ向かい初めてコンビニを見ました。
JRバスはここから太田市に向かいますので、下流の川下りはここからでしょうか。
浜原ダムの水は明塚で発電放水されます。
明塚駅の下流の石見簗瀬駅前に河原に降りる道があります。ここから下ることにして舟をデポします。


雨で増水し、快適に流れます。
ゴールは石見川本駅。10km程のミニツアーです。
なんとなく漕がずに流れていきます。
上流の橋が良く見えませんね。

水面の空と山が揺れていきます。竹の橋が見えます。

JRは川に沿って走ります。
竹の橋です。
赤く色ついた葉が花のようです。
川下り中いたるところで見えました。
小さな支流の流れ込み口は緑のトンネルになって奥に続きます。
いたるところが景勝地です。
雨のせいでしょうか。
滝のように支流の水が注ぎます。
この区間を選んだのは明神岩を見たかったからです。
明神岩は大きな岩の上に神社があります。
小さな岩に参道が掛けられていますが、小さな岩も川の中、船が無いと参拝できません。
社です。
参道の橋を渡ると鎖が張ってあります。


川下りの安全を祈ります。

ゴール対岸中腹に大きな屋根が見えます。
写真に映らないのはカメラの性能ということにして、思ったより時間をかけたミニツアーの終点です。
橋、車、石見川本の駅裏は川から見るとこんなもんです。

上から見るとこんなもん。

ゴールは検討の結果一番近い石見川本にしました。JRの時刻まで約1.5時間ヒマです。
江川といえば鮎!鮎料理を食べたくて駅で聞いたら「あぢてい」という店を教えてくれました。
尋ね着いたら本日休業。隣の魚屋で鮎料理の店を聞くと そこらじゅうに電話して調べてくれました。
親切に脱帽です。
詳しく聞いたら、鮎料理の店は親父が自ら釣ってくるため、昼は電話に出ないとのこと。
魚屋商売あがったりです。
店には小ぶりの鮎があります。
結局、店の鮎を自分で焼いて食べることになりました。
4匹セゴシにしてもらい、4匹塩をしてもらいます。
ゴール地点で鮎焼いて、セゴシを食べて満足しました。江川の鮎もうまい!茶色いワタもメチャうまい!
ゴールしてから土産を買いに行きました。とっくに売り切れで冷凍物しかないとのこと。
気は進まぬが冷凍鮎を土産にしました。100g450円でしょうか。随分安い天然鮎です。
キャンプの晩飯の鮎は午前中に買わねばなりません。

帰りは西に向かい、浜田自動車道大朝ICを目指します。
大朝近くの鳴滝温泉に入ります。通常700円ですが、午後6時からは400円、まけてもらって入りました。
浜田から山陽道経由尾道へ、朱華園がしまっていたので玉島のあかりへ、店が分からず結局岡山市内のよってこやで屋台味を食べて本日終了です。
ハードな1泊2日の旅でした。

 



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