中流部3はJR津山線牧山駅から岡山市の大原橋までです。


 牧山駅から大原橋まで約3kmです。午後から、よく向かい風が起こります。  新大原橋の上流に堰があり、長いBWがあります。
 ほとんどこの堰のBWを漕ぐようなものですが、気は持ち様、水面に映る山と空を見ながらパドリングすると静かな世界に入っていけます。
 山陽自動車道の鉄橋を過ぎると堰です。
 堰を下るルートは落差が大きなS字状のクラスVで、堰の下には切石が多くあります。ロールすると石で頭を切ることがあります。この堰はポーテージが無難でしょう。
 また、堰の下、新大原橋のスグ上流に石積みの人工構造物があります。平成10年の大水の後、何らかの理由で作られたものですが、石積みの低い堰の下は切石だらけです。ここもポーテージが無難でしょう。


2002.6.9、牧山観測所水位63cm、ポーテージの堰を下りました。
S字状のクラスVは思いのほかパワーがあり、流れの中でコース変更が出来ず切石に当たり轟沈かとヒヤっとしましたが、湧き上がる水の力でかすりもせず無事通過、下の石積みの堰は右岸寄りを直進、石積みの落ち込みと切石のボイルにより、潜水艦のように浮かび上がるバウを二度見て通過しました。
 通過する2m程至近距離右岸には釣り人やレジャー客のギャラリーがあり、沈はしたくありません。

 左岸新大原橋下の辺りはいつでも多くの人がアウトドアライフを楽しんでいます。BOD/ppm0.8と水質はよいのです。今は誰もしませんが、30年程前はここの川の水で飯盒炊爨をしていました。トイレがないので近くのコンビニのお世話にならなくてはいけませんが、車の便がいいのでそう気になりません。キャンプ適地です。旧大原橋の下にも堰があり、流れが穏やかなのでカヌー講習適地です。



 旧大原橋を過ぎて200mほど下流、左岸に水門があります。三つに分かれた水路を閉じる構造で、旭川が増水のとき以外は開いています。
 この水門をくぐって細い水路を遡ります。木々が倒れこみ水路を塞ぎますが、むりやり乗り越えて進みます。気分はジャングルツアーです。
 残念なことに近年護岸工事されコンクリートブロックが白くしらけさせますが、行けるところまで進みます。
 遡上できないあたりまで行くと鯉が多いのに驚きます。浅いのでよく見えるのかもしれませんが大きな鯉もいます。
 引き返して新大原橋まで帰ろうとすると、新大原橋までずいぶん漕がねばなりません。クリアできると初心者講習終了でしょうか。
右岸、左岸とも車乗り入れ可ですが、川に入るなら左岸です。岡山から旧大原橋を渡り北上すると300mほど先に川原に降りる道があります。 JR利用の場合はここでのゴールはおすすめできません。 かなり歩くと旧大原橋(下流の橋)右岸南にJR津山線玉柏駅があります。

 ここから児島湾まで下る場合はいくつか堰を回避する必要があります。
最初の堰は旧大原橋の500m下流にあります。右岸寄りに下れる流れがありますが、下は切石で高い波が立ちます。蟹網用の鉄筋が残っていないことを確認して下るか、流れの左をポーテー時します。
 中原橋を過ぎると堰で右岸沿いに流れます。三野公園の妙見山下がカンスノツルと呼ばれた旧山陽道の釣の渡しです。そこで三野の瀬と呼んでいる樋門を下り、少し遡って浮島の間を抜けて左岸に向かいます。
 明星堰をポーテージすると百間川取水口「一ノ荒手」です。吉備土手下麦酒を過ぎると今は無きクラボウの取水堰です。
 県庁下の可動堰が開いているときはこの堰の下まで潮が入ります。
 鮎産卵場にもなります。
 水量によりますが、ストレートの流れなので思い切ってくだります。新幹線、岡北大橋、山陽線の鉄橋下の浅瀬を抜け、新鶴見橋を過ぎると岡山城・後楽園カヌー駅伝大会コースです。
 鶴見橋、月見橋、相生橋を過ぎると県庁下の可動堰です。
 可動堰が閉じている場合は右岸をポーテージしてください。
 京橋はかつての岡山の玄関口で海の港でもありました。
 もう海の一部で潮汐により水位が変わります。
 ただひたすらに漕ぐと児島湾に出ます。


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