「川下りは楽し・余談」 by 別宮 博一
K<BLS のススメ>(写真@会場風景)
2月12日(祭)、AHA(American Heart Association)
Japanの医療関係者向けのBasic Life Support(BLS)講習会
に参加し、「CPR(心肺蘇生)の手技」と「AED(体外式自動除細
動器)の使用法」と「窒息(異物による気道閉塞)の解除法」の習
得に終日いそしみ、最後に厳しい「実技テスト」と「知識テスト」
を受けて合格した、と云うか、合格するまでやらされた。
アメリカ式の徹底的に身体で覚え込ませる指導方法で、とに
かく「合理的な規定通りのやり方」の反復練習である。生徒3人
に1人のインストラクターが付き、微に入り細に入りチェックし、
厳しく指導する。私も仕事柄、心肺蘇生は何度もやっているが、
こんなに厳しくチェックされたのは初めてである。
(写真Aチェックリストを持った試験官)
当ホームページ冒頭の「ご案内」に掲示されている様に、岡山
カヌークラブは4月から「スポーツ障害保険」に団体加入するこ
とになった。これで、万一の場合、経済的補填を一定限度内で
受けることが出来るわけで、安心と言えば、それはそうであるが、
これで命が保障される訳では全くない。命の安全は全く違う次
元の事なのだ。
楽しもうと出かけて来た水辺で、不幸にも病気や怪我で心肺
停止した場合、陸に引き上げ、救急車を呼んで医療機関に搬入
し、高度の心肺蘇生を受けるのは勿論であるが、救急車が到着
するまでの間に,遅滞無く現場で行われる心肺蘇生が、生死の
カギを握っていると言われている。これこそがBLS(Basic Life
Support)なのだ。
(写真Bmouth-to-mouth)
(写真C胸部圧迫)
(写真DAED)
この意味で、岡山カヌークラブでは、昨年2回、イベントの前
座として、BLSの「ミニ講習会」が行われた様に記憶している。
しかし、BLSをキチンと実践するには、講習を受けて技を習得
した人が複数いる状況が理想的と思われるので、これからはBL
Sを習得した人をカヌーに誘おうと思っている。私を助けてくれ
る人を確保する意味からも、そうしたいと思う。
それと同時に会員の方々にも、BLS講習を受講してキチンと
した技と知識を習得することをお勧めしたい。一般の方向けの
コースもあるようなので、情報はキャッチ次第、当HP上に掲載し
てもらうべく事務局に送付する積りです。
自宅では大事な家族の、水辺ではカヌー仲間の、駅・空港・デ
パートなどでは偶々遭遇した他人の命を支えるために、皆さん
BLSを習得しましょう。
更に、岡山県カヌー協会あるいは岡山カヌークラブ備品とし
て、AED(体外式自動除細動器)を含む蘇生関連物品の整備を
提案したい。
(2007/02/18)
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