「川下りは楽し・余談」　　 by 　別宮　博一

７１＜「年末・年始」＞

　　

　新年明けましておめでとう御座います。

　本年も宜しくお願い致します。

　冒頭の写真は11月10日に行った旭川下りの集合写真です。遅れ

ばせながら・・・・。

　2012年の前半は「第1回 岡山城・後楽園カヌー駅伝大会」が全て

であったが、秋には本年の「第２回大会」開催に向けて、早目に準

備がスタートしている。

　巷では2012年末には、「近いうちに」が、「遂に現実」となり、11

月16日には衆議院が解散し、12月16日の衆議院選挙では民主党が

大敗と言うか分相応規模となり、12月26日には野田内閣が総辞職し、

民主党バブル政権が崩壊転覆沈没消滅した。折しも、NHK/BSでは「豪

華客船タイタニック号沈没」関連映画が12月21日〜27日に相次い

で5本も放送されていたのは、偶然にしては出来過ぎである。

　ところが、転覆はこれだけでは終わらなかった。同じ26日には、

千葉県東庄町笹川の利根川支流・黒部川で、高校生の乗ったボート

が風に煽られて転覆し、34人が放り出され、一時14人が行方不明に

なったと報じられた。沈することが前提のカヌーとは異なり、ボー

トでは一般的にはPFD（personal floating device）を身に付けてい

ないのであるが、結局全員無事であった。川は始めから「地元の漁

師でも出て行かない」と言うコメントがある程、風で荒れていた様

で、無理があったのではないかと推量される。我々も心しなければ

ならない。

　ところで、私はこのニュースを、偶々NHK/BS1を点けっ放しにして

いて、昼過ぎに知ったのであるが、これがヘンなのである。

　当初「 ボート 練習中に カヌー が転覆し・・・」と報道されたので

ある。「なぬッ！」と、乗り出して本気で画面に注目したが、映し出

された映像は、裏返しになった白い船底で、一対のリガ―が横に伸

び出ており、カヌーではなく、一人漕ぎ競技用ボートのシングル・

スカルと判断出来た。川幅は広くないが水面は荒れ、艇は風に煽ら

れて岸に張り付いている様であった。

　カヌーとボートが混同される場面に遭遇することはママあるが、

NHK・TVで混同して報道され、1時間毎のBS1のニュースをその後見

たが、カヌーのカの字も出なくなったが、「お詫び・訂正」は無かっ

たと記憶している。誠に悔しい限りである。

　更に、バタバタの「みどりの党」もゴタゴタで分割と称する分裂

のお粗末である。私の脳裏では、タイタニックが沈没しながら2つ

に折れる姿と重なってしまうのである。

　　

　こんな年の瀬にあって、温かい気持ちに満たされた感動のひと時

があった。12月26日午後6時から岡山シンフォニーホールで開催さ

れた「岡山県立岡山東商業高等学校吹奏楽部定期演奏会」である。

岡山カヌークラブ会員・石原匡師氏の娘さんが所属している。中国

地方でトップ全国でも屈指の演奏の腕前は素晴らしい。私自身学生

の頃こういう事を遣りたかったがチャンスが無かったので、好い青

春を楽しんでいるのが羨ましく感じられた。クラリネット担当と聞

いていたので、双眼鏡で一人ずつ顔を見たが、どの顔も石原氏に似

ている様な気がしたものの、最前列で指揮者のすぐ左前だと判断し

た。3年生の部長の挨拶が実に良かった。心情溢れるこんなに素晴ら

しい挨拶を聞いたのは初めてである。私は思わず涙してしまった。

　マーチング・バンド演技を含む3部構成の感動と陶酔の3時間余

は、私には貰い遅れのクリスマスプレゼントを貰った様な喜びで、

大当りであった。また聴きに来ようと思う。

　　

　年が明けてグズグズしていたらもう3日である。TVを良く見たが、

実に面白いと思ったのはNHK/ETVの正月特番「大人のピタゴラスイ

ッチ」である。これは元来子供番組であるが、私は子供がこれを見

ていると理科が好きになるキッカケになるだろうなと思いながら、

短い番組ながら実に面白いので見ている。どうやら、大人にも人気

があると見え、大人版を正月特番として30分番組を2日分作ったも

のと理解している。

　　　　

　「ピタゴラスイッチ・ミニ」はNHK/ETVで毎日？午前7：25〜30

の5分間、「ピタゴラスイッチ」は15：45〜00辺りで放送されてい

る筈だ。私の本年のイチオシお薦めTV番組です。是非御覧下さい。

　NHK/BS3で放送中の「正ちゃん」こと「火野正平氏」が自転車で走

る「日本列島縦断自転車旅」は、スローなほのぼのとした温か味の

ある人気番組である。この中で、下り坂を走る時に口にする決まり

文句がある。

　「人生下り坂、最高！」

　私も人生下り坂。情けなくもほとんど漕ぎもせず、坂道を転がり

落ちながら、ブレーキが掛らない儘に過ごしている昨今である。

　第２回岡山城・後楽園カヌー駅伝大会に向け、がんばりましょう。

　先ずは、1月13日、恒例の初漕ぎ（水路よりの岡山神社への初詣）

から！　朝が早いよ！

≪川流≫　落ちてよし　立たぬ手もあり　国のため　　　佳奴







　　　　　　　　　　　　　　　　（２０１３年１月３日）　


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