「川下りは楽し・余談」   by  別宮 博一

68<「花見がてらの
   《岡山城・後楽園カヌー駅伝大会》へのお誘い」>

 

 未だ一年で一番寒い折柄、カヌーに思いを馳せるには、チョット

早いかと思われますが、4月8日(日)に、岡山の市街地のド真ん中

で、春爛漫桜の中で開催されますカヌー・イベント「岡山城・後楽

園カヌー駅伝大会」へ御案内致します。

 

 今回のイベントは、昨年10月6日、東京オリンピック出場カヌー

選手である本田大三郎氏が、山口国体開会式の帰途、愛弟子で当ク

ラブ会員の本谷光円(ホンゴク ミツマル)氏の居る岡山に立ち寄り、

本田氏が率いる東京オリンピックカヌー選手4人他で岡山城・後楽

園周辺の旭川をカヌーで漕いでみて、その環境・立地条件を揃って

絶賛した事に始まります。 (川下りは楽し・余談66参照)

 

 その後、本田氏は11月11日及び12月1日にも岡山を訪れ、同所

をカヌーで検分して確信し、愛弟子・本谷氏に支援を約束して事を

興す様薦め、走りはじめるに至った、と私は認識している。

 こんな訳で、準備期間が短く、如何にも俄か仕立の感は拭えない

が、本田氏自身にとっては、この構想は長年温めていた物で、適当

な場所が見付からずに過ぎていたが、やっと氏の眼に叶う場所が見

付かったと言う事の様で、決して唐突な思い付きではない。氏の指

導の下、氏が主宰する「マホロバ・ホンダカヌースクール」の絶大

なる支援を頼りに、本谷氏を中心に遊びのカヌー指向で集っている

岡山カヌークラブ会員が協力して準備が整いつつある。当初より京

橋朝市実行委員会の支援を受け、既に岡山県・岡山市の後援も決ま

った。

 大会の主旨は、気楽に参加して頂き、カヌーを漕いで水の上から

の非日常的視線で、花見がてら、カヌーを漕げる方々に素晴らしい

岡山城・後楽園周辺の景色を楽しんで頂きたいと云うものである。

他方、大勢の花見客で溢れる中で、60艇のカヌー集団が岡山城・

後楽園周辺の旭川を何度も上下行する様は圧巻であろうと想像され、

一般の人々も観戦に加わり、カヌーの楽しさを彼らに印象付けるに

違いないと確信している。

 遠路でも公共交通機関を利用して手軽に参加して頂ける様に、艇

とパドルは持ち込み不要としている。主催者側で準備する同一仕様

のものを使用するし、PFDはゼッケン付の物を1チームに2着貸

し出し、これをリレーのタスキ代わりとする。競技指向も大いに結

構であるが、桜や景色を楽しむ程度の余力を残して力漕して頂きた

いと思う。

 カヌー駅伝コースは、 「川下りは楽し・余談67」にも何枚もの実写

写真で紹介しているが、岡山市街地のド真ん中の岡山城と後楽園の

間をクランク状に曲がって流れる旭川の部分で、凡そ2キロ弱の区

間で、4人による4往復13.6 km(4600+3400+3400+2200)である。(ク

ラス分けの詳細はHP掲載 「開催要領」参照)(図1.赤線がコースイ

メージ)

 

 市街地の旭川は河川敷が整備されており、旭川東岸の2kmに及ぶ

桜並木は圧巻で、ここの広い河川敷は、週末には「岡山桜カーニバ

ル」の花見客でごった返している筈だ。桜並木は後楽園外周回散歩

道にもあり、岡山城側にもある。右岸(西岸)の河川敷からはレー

スの全コースを目近に観戦出来る。後楽園南端より川上側では川幅

は狭くなり、両岸から目近に観戦出来るし、貸しボートもあり、水

上からの観戦だって可能だ。また、橋も4つあり、この上からも観

戦出来る。

 なお、参加には4人揃う必要があるが、4人揃わないが参加したい

方があれば、主催者側で揃わないもの同志を調整してチームを作る

ことも考慮している由なので、直接御相談頂きたい。

 

 テントで宿泊の方には可能な場所は確保されている (本稿No.67

参照)
。宿泊施設に就いてはHPに幾つかの施設が掲示され紹介され

ているが、私の個人的お薦めは、岡山県庁川向かいの岡山県職員会

館「三光荘」(086-272-2271 HPは http://sanko-so.jp/)である。

ここで三光荘HP冒頭の横長の動画を是非御覧下頂きたい。これは

三光荘4階からの眺めと思われる。旭川を左から右、即ち川下から

川上に舐めて行く動画が出て来るが、左端が集合場所・スタート・

ゴール地点辺りで、順次川上に向かう。この動画で駅伝コースの川

下側2/3が見える。左から岡山城、後楽園、河川敷、桜並木だ。橋

は相生橋(この動画に写っていないコース川上1/3の部分は本稿

No.67参照)。

 

 良い場所にはあるが施設は古く、レストランは14時には閉店する

などサービスは行き届いているとは言えない。快適さを望む方や歓

楽街を望む方には向かないかも知れない。料金は少し割高であるが、

リーズナブルと思われる。素泊まり税サ込で、シングル¥5544、ツ

イン¥9932(トリプル使用¥12820)で、朝食¥500。岡山県に限ら

ず他県でも地方公務員共済や公立学校共済組合員であれば、組合員

割引料金適用でシングル¥4620、ツイン¥8316(トリプル使用

¥10626)で利用可。しかも、チームの誰かがこれらの会員であれば

全員が会員料金の適用を受ける道もある由だ。但し、この場合は会

員の方がチーム全員分全額一括支払う事になるのだそうだ。この件

に就いては三光荘に直接確認して頂きたい。花見シーズンは立地上、

物凄く宿泊夜予約は込み合うそうで、4月7日(土)の予約は3月上旬

には埋まるんだとか。

 この周辺は岡山市のカルチャー・ゾーンで後楽園・岡山城をはじ

め多数の美術館・博物館が集中している。これらも是非覗いて頂き

たい。

 

 

 更にJR岡山駅から山陽本線下りで20分で倉敷駅に着く。駅から

陸橋でそのまま西日本最大のアウトレット・モールだ。食べる店も

一杯ある。駅の反対側を進めば、美観地区・大原美術館である。時

間の余裕のある方には、これらもお薦めである。



 〆切は3月15日(木)です。早目にお申し込みを頂けます様、

宜しくお願い申し上げます。



最近の一首

  真に増やすと 呪縛抜け得ぬ 輩ばかり

            未だこどもが 踊り出る

                        佳奴

                 (2012年1月29日) 


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