「川下りは楽し・余談」   by  別宮 博一

63 <「”第15回旭川遠泳” サポート」>


 

 私がこの遠泳大会にカヌーでサポートに加わる様になったのはか

なり古い。何かのキッカケで岡山県カヌー協会副会長の大倉氏に出

会い、誘われたのが始まりであったと思う。何しろ自宅の前の旭川

で毎年行われるイベントである。必ずしも毎年ではないが、努めて

参加して来ている。本年は7月10日であった。同じ此の日、児島

で「国際トライアスロン大会」とやらが行われ、こちらの方からも

サポートの要請があったため、岡山カヌークラブの仲間達は岡山と

児島の2手に分れて、サポート役を務めている。

 旭川遠泳の参加人数が本年は少なかった様に感じられる。以前は

京橋朝市会場河川敷にギッシリ裸の軍勢で溢れていた様な印象をも

っているが、定かではではない。河川敷から旭川へ入り、一応スタ

ートの形を取った後、すぐに上陸し、川上側の降りている可動堰を

徒歩で回避して再度川に入り上流に向かう。後楽園を回って「新鶴

見橋」の200メートル程上流の右岸(西岸)の観覧席もどきの幅

広い階段までの折り返しである。嘗ては川下へ向けて行われていた

時代もあった様に記憶している。水の上で干乾びそうな暑さだった

が、期日前の天候不順で、水は微濁で流れは割合速く、手を浸けて

みると私には耐えられない程冷たく、「ようやるナー!」と思わず呟

いてしまった。

 さて、話は飛ぶが、中国新幹線事故は酷いものだ。それに輪を掛

けた事故後の展開の異様さは日本では考えられない。伝わってくる

少ない情報の、どれにどれだけの信憑性があるのかよく分らない国

である。その中から、恐らく本当だろうと私が考える情報をピック

アップして、ド素人の私が事故全体像を独断と偏見で描いて見ると、

次の様な事態であったのであろうと思う。

 @ 同方向進行中の2つの列車間隔が狭くなっている事を、コント
   ロール・センターが感知。

 A 追突を避けるために、後方を進行中の列車を停車させた後、徐
   行運転させていた。・・・筈であった。

 B 何らかの事情か間違いで、列車ダイヤ上では先行する筈の列車
   が、列車ダイヤ上の後行列車の後を現実には走行していた。

 C 停止・徐行させた列車は、現実には先行していたが、列車ダイ
   ヤ上の後行列車であった。

 D 列車ダイヤ上の先行車は後行しているにもかかわらず、コント
   ロール・センターでは先行列車と誤認されており、高速のまま
   走行して追突した。

 と云う単純な事態であろう。

 こんな間違いが、ソフトの欠陥で起こるとは考えられない。落雷

 等があったらしく、自動コントロールではなく、人間が介入して

 のコントロールを余儀なくされていた状況であったのではないか

 と想像される。直近の駅では両列車が同時に停車していたとも報

 道されている。列車コントロールソフトの致命的欠陥と発表され

 ているが、これで当面の責任所在は曖昧になる。インターネット

 で情報の飛び交う世界にあって、中国でも人民が物を言う様にな

 って来始めている。アラブ世界の爆発からの飛び火の起爆になら

 ぬ様にと、当局の諸々配慮が厳しい模様である。

  事故もお粗末であるが、それに輪を掛けた事故後の展開の異様

さは日本では考えられない。と思いたいが、福島原発事故後の展開

のドタバタ劇の当初の裏側には、関係する上層部に似たような心情

が奥底に無かったとは言えないのではないかとツイ思ってしまう。

最近の一句

<川流>  民宿や 小鳩も鳴かず 閑孤鳥     佳奴


                 (2011年8月2日) 


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