「川下りは楽し・余談」   by  別宮 博一

61 <「川下りは楽し・余談、還暦!」>
  
 2006年3月11日に始めた「与太話」も何時の間にか61回

目になってしまった。月1回の更新ペースをズット守って来てはい

たが、話題を探すのが結構大変で、スタート当初は月の中旬に更新

していたが、次第に後方にズレて行き、それでも月末に何とか留ま

っていた。昨年12月下旬から当コラムにアクセス出来ない状態が

続き、年が明けても暫く続いたため、それを良い事に怠けた為、そ

の後は更新が1ヵ月遅れた上に、月初め更新になってしまった。

 さて、5月2日には米軍特殊部隊によるオサマ・ビンラディン氏

殺害のニュースが世界を駆け巡った。潜伏場所が想定外の場所であ

ったそうである。「想定外」と言う言葉はもう聞き飽きた感があり、

「想定外」が低い物に思えて来ている。「途方もないもの」というイ

メージから、「考えが甘かったんじゃないの」と言うニュアンスさえ

加わってくる。そもそも「想定内」等と言うものは、関わる情報の

範囲・質・量と想定する人の資質・立場等によって異なるものだろ

う。今回の日本の原発事故後、ドイツでは国内原発再検討で、テロ

攻撃を想定しての事であろうが、航空機の墜落に耐え得るかどうか

が問われていたり、水素爆発は想定内の事で既に対策が取られてい

る事例などがTVで報道されていた。日本では5月3日・4日と黄砂

が酷かった。黄砂は偏西風で飛んでくる代物で致し方ないが、もし

も中国や朝鮮半島で原発事故が起ったら、如何なる事態になるので

あろうか。

 要は、想定範囲は諸条件と折り合いを着けた結果であり、元来想

意定外の事態はあり得る事を十分認識し、想定外の事態にも対応し

なければならないという覚悟を持っておく事が必要という事である。

話は変わるが、4月14日(木)、私の仕事のスケジュールに「想

定外」の半日の空白が出来た。これに対しての私の対応は、急遽午

後半日の年次休暇を採って、前々から一度見に行きたいと思ってい

た真庭市の「醍醐桜」見物に出掛けた。報道では満開と言うことで

あり、千載一遇のチャンスである。

 岡山道経由中国縦貫道北房出口から渋滞も全く無く、判り易く立

てられている醍醐桜の案内標識を頼りにスイスイと進み、流石に平

日は空いていると思ったが、一方通行ループが始まる麓の鳥居のあ

る「あと2キロ」標識から渋滞し、その後2時間かかってしまった。

 山の頂上近くの高台に一本だけ聳え立つ満開の桜の巨木は誠にみ

ごとである。後醍醐天皇が隠岐の島配流の際この桜を見て賞賛した

と言われるもので、根元周囲は9.2メートル・高さ18メートルのア

ズマヒガシ(ヒガンザクラの一種)で樹齢は地元では千年といわれ

ている。私が驚いたのはカメラの砲列である。帰ろうとしていたら、

ライトアップされた夜桜も見ものだと教えてられ、私もカメラに三

脚を着けて列に加わって待ったが、皆さん独特の風体の自称大家?

の方々ばかりと見受けられ、総べて高価そうなカメラと装備で、馬

鹿チョンは私一人だけであった。
 
 
 ヤマザクラは今も山々に咲いているが、普段は何処に生えている

のか遠くからは分らない。桜の季節になると、その存在を誇示・主

張しているかのように、点々とアバタの様に山肌に淡いピンク色に

浮き出て来る。ヤマザクラは私の観察では決して群生せず、縄張り

があるかの様に孤立して夫々一定の距離を保っている。何かホルモ

ンでも発散して他の生育を抑制しているのだろうか。しかも、生え

ている場所は山の稜線近傍が多く、谷は少ない様だ。日差しを求め

ていると言うことなのであろう。今の日本にも仰ぎ見る太陽の日差

しが欲しいところだ。

 今日は子供の日。昨日は四国に居る娘夫婦と孫3人の一家5人が

訪ねてくれた。夏にはこれら孫達をカヌーに乗せる約束をしている。

嬉しい限りだ。





                 (平成23年5月5日) 


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