「川下りは楽し・余談」   by  別宮 博一

R<吉備の3大巨墳>
 
  (写真@立て看板)

 7月中旬、後楽園周辺で一漕ぎしようと、カヌーを担いで土

手上の道路を歩いていたら、岡山城と後楽園を結ぶ「月見橋」

の南詰めに置いてあった岡山県立博物館「古代吉備」展の立て

看板を偶然見掛け、《ここまでわかった!吉備の三大巨墳》とい

う講演会が岡山県立博物館で開催されるのを知った。

 
  (写真A県立博物館)

 7月から8月にかけての飛び飛びの3回シリーズで「造山古

墳」(岡山市)・「作山古墳」(総社市)・「両宮山古墳」(赤磐市)に

ついて、第一線の研究者から最新研究成果が聴けるというもの

である。私は大いに興味を持ち、3回全部聴講した。日曜日の

午後1時半から3時迄の講演会であったが、少し早目に行った

積りであったのに、クソ暑い中で入場待ちの行列が出来ており、

末尾に付いた私は定員ギリギリ・セーフであった。その後も行列

はドンドン延びて行き、どうなる事かと思ったが、急遽増席され

全員入れて貰えた様である。聴講者は、私を含めて殆どが「暇

を持て余した」と言えば失礼になるが、老人ばかりで、少数の若

い研究者乃至は教師と思しき人が混じっている。偶然にも、岡

山カヌークラブ会長・細木守氏の顔を見付けたので声を掛けた。

彼も老域なのだろう。

 自分の死が視野の端に入ってくる年頃になると、不思議に人

は「永遠なる物」を指向して来るものの様で、そのトドノツマリが

「石」ということになり、庶民レベルでは墓石に帰結する様に思

う。そんな中で、巨大墳墓の講演に耳を傾ける老人達の姿は実

に善いではないか。

 
     (写真B両宮山古墳のパンフレット)

 私はこれらの3古墳について殆ど何も知らなかったが、大変

な代物らしい。早い話が、国内の古墳規模ランキングでは造山

古墳は第4位、作山古墳は第9位、両宮山古墳は39位にある

のだそうだ。因みに、第1位は、アセンテではなくて、大山古墳

(伝 仁徳陵)である。巨大古墳の多くが陵墓や陵墓参考地とな

っている現在、学術研究目的でさえ立ち入りが出来ないのだそ

うで、造山・作山の2基は自由に立ち入って巨大古墳の大きさ

を体感できて観察できる第1位と第2位で、両宮山古墳は第1

3位と云う凄さである。沢山の情報を拝聴したが、これ以上の

事は残念ながらもう私の頭には残っていない。

 これ程の宝の近くに住んでいるのを知ったからには、時には陸

上のこれらの巨大古墳に家族連れで出かけてみるのも良いので

はないかと思う。
 
  (写真Cクロコ デビュー)

 さて、最近金沢では本物のワニ2匹が田んぼや住宅地に現れ、

捕獲される騒ぎがあった。岡山では、毎月第一日曜恒例の「京

橋朝市」で人気沸騰中の「岡山カヌークラブ」の《カヌー体験会》

では、毎回100人程の老若男女がカヌーを体験し大いに楽し

んでいるのであるが、そんな中で、抜群の安定性と楽しさ満点

のワニのカヌー“CROCO”2艇が、盛り上げ役として9月2日にデ

ビューしている。次回10月7日には県知事・市長を迎えて、公

募の中から選ばれた「愛称」が発表されるそうだが、これが今年

最後のカヌー体験会となる。

 そんな”CROCO”の傍らでは、こんな事をやってのける若者が

いた。巧いもんだ!

  
     (写真DEアクロバット)



                       (2007/09/13)






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