「川下りは楽し・余談」   by  別宮 博一

Q<夏の日々>
 
 (写真@幻想庭園)

  後楽園は何年か前から夏の間、夜は抑え目のイルミネーショ

ンや蝋燭の光で飾られ、《幻想庭園》と称して21時半まで開園

している。時間的に平日でも後楽園に入れるので、家から近い

事もあり、また特設ステージ他で色々なアトラクションがあるの

も楽しみで、私は毎年この時期に何度か後楽園の夜を楽しんで

いる。

 「カヌーで花火を見よう」と云う話もあったようだが、どうなっ

たのだろうか。15年程前カヌーに乗って相生橋下で花火を堪

能したことが2回ほどあるが、あの素晴らしさは忘れられない

(拙著「川下りは楽し」p.59-60参照)。しかし、夜間のカヌーは

あまりお勧めは出来ない。今年は台風で花火が延期になり、水

曜日になったので、平日の勤務後に漕ぎ出すのは、花火会場に

近い拙宅からでは人が多すぎて無理と諦め、後楽園の中で特設

ステージ上の演奏を楽しみながら、ライトアップされた岡山城と

花火が見えるのではないかと思い、明るい内から出掛けた。ど

の位置に花火が見えるのかよく分からなかったが、諸々勘案し

て芝生の上に座り込んだ。略予想した方角に花火が上がり楽し

めたが、意外に低い位置にしか見えないのが残念であった。
 
 (写真Aステージと岡山城と花火)

 盆には、孫を連れて高梁に行った。早朝から「臥牛山」に登り、

霧の上に出て、日本で最も標高の高い位置にある「備中松山

城」を楽しんだ。お城に着いたのが午前8時頃だったので、未だ

誰も登って来ておらず、一番乗りであったが、天守閣の中に入れ

なかったのが残念であった。

 眼下に広がる高梁の町並みや高梁川・方谷橋などは、高梁で

育った者には何時眺めても好い景色で感慨深いが、木枝に邪魔

され甚だ見にくいのが残念だ。町並み、特に方谷橋を含む川上

の方面が山頂から見易い様に、一箇所だけでも多少木枝を払っ

てあると、故郷に帰って懐かしい景色を楽しめて有難いと思うし、

観光客にも喜ばれるのではないだろうか。

 この時間でも、木陰の無い天守閣周辺は日差しが強く、既に

暑かった。下山を始めたら、登って来る天守閣の管理人と出会っ

た。
    
(写真BC備中松山城、D臥牛山頂よりの眺め)

 下山して一休みした後、カヌーを積んで川へ行って遊んだ。安

全な場所でと思い、「総社・水辺の楽校」へ行ってみたが、水位

が低く過ぎたのが残念であったが、安全この上無く、孫たちは十

分楽しんでいた。ポツンとあった木陰は実に爽やかであったが、

水辺とは言え逃げ場の無い炎天下で3時間遊んだら年寄りは降

参である。
  
 (写真EF総社・水辺の楽校にて)

 高梁に舞い戻るなり、揃って爆睡の昼寝に突入してしまった。

夕方からは浴衣に着替え下駄を履き、岡山県3大盆踊りの一つ

である「備中高梁・松山踊り」に出掛けた。孫達はお祭りらしい

雰囲気の夜店群と盆踊りの喧騒の雰囲気を堪能したようである。

私は「いきいき本町連」の一員に入れて貰い、編み笠を被って一

時間休み無く踊り通した。今まで好き勝手に踊りの輪に入ったり

出たりはしていたが、「連」の一員として踊ったのは今回が初めて

ある。やって見て分かったが、1時間フォークダンスを踊り続ける

のはかなりキツイ労働だ。その後、本町の「商家・池上邸」座敷で

の打ち上げ会にも参加させて貰った。
   
 (写真Gいきいき本町連H商家・池上邸)

 8月18日には、岡山県立美術館の「ピカソ展」に行った。8月

26日までなので、好みはあるだろうが、一見に値すると思われ

るので、未だ見に行っていない方にはお勧めする。
 
(写真Iピカソ展)

 常設展の方に入って見ると、《水のある風景-海・湖・沼・滝・

川-》と云う美術館蔵や個人像の作品の展示があり、面白かった。

この方の展示は9月中旬までの由。私のメモによれば、狩野探

幽、長谷川等伯、釧 雲泉、広瀬台山、岸田劉生、池 大雅、野

呂介石、岡本豊彦、小野竹喬、塩出英雄、森谷南人子、富岡鉄

斎、宮川香山、岡本英山らの作品である。
 
(写真J元来のガードレールの様相)

 さて、「水のある風景」に関連するが、大発見がある。「川下り

は楽し・余談」Mの中で触れたのであるが、国道180号線の備

中広瀬駅辺りから高梁川下流方向に向かって川側ガードレール

の堤防仕様への改修工事が進行中であった。通って見れば分か

るが、出来上がった部分では、普通の乗用車の運転席からでは

川面が見えなくなってしまった。
   
(写真KL堤防仕様)

 私は運転しながら車窓から川面が見えるのが好き、と云うか

落ち着くのである。特に180号線を走る時は視野の端に高梁

川の水面がチラチラしているのが実に心地良いのである。この

工事の進行が残念で、通る度に苦々しく思っていた。ところが、

7月28日に通った時には気付かなかったが、8月4日に通った

時には様相が一変しているのに驚いた。地上部分が、唐突に堤

防仕様からガードレール仕様に変わっているのだ!今のところ

高梁市と総社市の境界部で工事は止まっているので、ガードレ

ール仕様は200m程でしかない。元々の予定通りの事なのだろ

うか。各方面から不評を買って変更を余儀なくされたのだろう

か。堤防仕様では少なくとも二輪車は左端を走りにくいだろう

と思う。川下りは楽し・余談Mの記述が多少の力になっていたと

すれば、嬉しい限りである。
     
(写真M連結部、NOガードレール仕様)

                       (2007/08/21)






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